今日の3枚と1曲  その1曲は「Black Coffee」

ジャズを聴くとき、いつからか3枚1セットで選ぶようになった。
多くはスモールコンボからピアノトリオ、そしてヴォーカルへ。それぞれに関連があるときもあればまったく無いときもある。
さて、今日の3枚は、
Donald Byrd 「BYRD IN FLIGHT」(Blue Note)
Duke Piason 「PROFILE」(Blue Note)
Peggy Lee 「BLACK COFFEE」(DECCA)
ドナルド・バードのハキハキしたトランペットを聞きたくて「BYRD IN FLIGHT」を。バックを務めるデューク・ピアソンのピアノをもう一枚、とばかりにブルーノートでの初リーダー作「PROFILE」へ。ピアノトリオで「ブラック・コーヒー」を聞いたからヴォーカルで聞こうとペギー・リーへ、そんな3枚です。
そして今日の1曲は当然「ブラック・コーヒー」です。
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「出て行った男が戻ってくるかも知れないと思い、二人暮らした部屋から一歩も外に出られない女。何も手に付かない。孤独な時間をただ過ごすだけ。相手は煙草とコーヒー」そんなつらいお話。
諦めと倦怠感と。ペギー・リーのかすれた声が似合う曲ですね。
歌詞の中に「恋は古い箒のようなもの」とあるのだが、この表現がわかったようでわからない。まあ、いいか。
このLPの発売は1956年。和田誠さんが「その頃ぼくのまわりでは『コーヒーをブラックで』なんて注文する人はいなかった。ぼくがさっそく使ったのは言うまでもない」と書いている。和田さんらしい。