ソング・フォー・マイ・ファーザーをピアノトリオで聞く

生憎の雨。さすがに鳥見でもないだろうと家に籠もって遊んでいる。昼間からジャズを聞いている。雨に降りこめられた気分で選んだのは、クロード・ウィリアムソン「Song  For  My  Father」だ。ひと言でいえば、濃すぎず甘すぎず、ちょうどいいのだ。

この人はパウエル派といわれるが、あまりクセの無いウェスト・コースト・ピアニストの印象ですね。自身のピアノ・トリオ以外に、バド・シャンクタル・ファーロウ、ジューン・クリスティのバックを務めたりしている。その頃から「趣味の良い」ピアノだ。

そんな人が60代になって人気曲中心のアルバムを作る。それはケニー・ドリューなんかと違って、なんとも自然な気がする。ウェスト・コーストの人だから、かも。ハリウッド映画の有名曲をレコーディングした延長線上にある感じ。まあ、そんなことは置いといて、雨に閉じ込められた気分を洒落たピアノの音で晴しましょう。1曲目の「マイ・ロマンス」がいいね。