「動く標的」と「血の収穫」を読み終えた。ハードボイルド初期の作品。一度ならず読んでいるのに、結末を迎える直前まで思い出さない。最後の最後で「ああ、そうだった。こうして終ったんだ」という感じ。その意味では、十分楽しんだと言える。あとはチャンドラーを読めば御三家制覇となる。※「動く標的」はポール・ニューマンしか思い出さなかった。「血の収穫」は黒沢明の「用心棒」の元ネタ、再確認。
若い頃に一度と言わずのめり込んだハードボイルドの作品たち。先の三人に続くのは、より暴力的になるミッキー・スピレイン、酔いどれ探偵のカート・キャノン。古典ではなくリアルタイムではロバート・パーカーにローレンス・ブロックか。女性探偵もいた。サラ・パレツキーのウォーショースキー。懐かしいね。さて、お次はどれに手を出そう。二度読みせずに死ねるか。
話は変わるが、1月の手術以降左手が不自由でいけない。シャツのボタンがはせられない。結果、ハーフジップのポロシャツなどというもの(あるのも知らなかった)を買うことに。そんな散財につながるとは思わなかった。あとジーパンのボタンが外しにくい。トイレで難儀する。外出時に切羽詰まったら困るだろうから気をつけることにしている。
何度もトライして跳ね返されるものの一つに「オルガンジャズ」がある。苦手だ。音が多すぎる。ブルーノートのアルバムを集めていたときにオルガンに行き当たるのだが、どうしても受け付けなかった。大御所ジミー・スミスですらダメだった。少し前に「こちらも年をとったことだし、もう大丈夫かも」と思いBaby Face WilletteとFreddie Roachを買ってみた。そら見ろ、やっぱりダメじゃん。もう頑張るのはやめました。と、そんなことをLou DonaldsonのCDをかけていて思い出したのです。聞いたのが「jimmy smith trio + LD」だった。失敗。
コムクドリ、コマドリ、レンジャク・・。夏鳥、旅鳥、いまそれも短い期間しか会えない鳥たちに出会いたいものだ。左手の具合と相談しながら出かけよう。