ハシビロガモも冬の装いです

先日、遠目に見た冬羽のハシビロガモをちゃんと見たくて服部緑地に行って来ました。ラッキーにも結構近くに来てくれました。ハシビロガモ(嘴広鴨)のオスです。※因みに英語ではシャベラー。シャベルです。

一番の特徴はこの嘴。頭とのバランスが悪いくらい大きなしゃもじ形(嘴の話は後ほど)。頭部は光沢のある緑色ですが、光の加減か今日は紺色に見えました。のどから下は白、脇腹はレンガ色。遠目にも目立つ柄です。

そうそう、この黄色の目がオスの特徴です。下の写真は11月に撮影したオスです。一見メスに見えるのですが、春から秋まではほぼメスと同じ地味な色目なのです(エクリプス)。区別の方法は、目の色。黄色はオス、茶褐色ならメスです。

今日はなかなか貴重な写真(▼)が撮れました。まだ完全に冬羽に生えかわっていないオスです。

頭の羽が途中な感じがしますよね。でも首の下には白いものが見え、脇もほんのりレンガ色(写真では枝被りで見えませんが、肉眼では確認済み)。

このカモの口元をアップにしてみます。どうでしょう、嘴の下に毛のようなものが見えますか。

ハシビロガモは取り込んだ水に含まれるプランクトンや植物の種などをこの櫛状の細かい突起で漉し取るのだそうです。シロナガスクジラなんかと似ていますね(これ、昨年「白鯨」を読んで学びました)。

たっぷりとハシビロガモを堪能した一日でした。足繁く通うものですね。